症例のご紹介

2016年8月 8日 月曜日

犬の胃拡張胃捻転症候群

今回は写真なしでの手術症例報告です。。。

先日、京都夜間動物医療センターでの当番時に胃拡張胃捻転症候群の13歳のラブラドールが来院されました。
夕ご飯までは元気に食べていたそうですが、その後しばらくしてから「えづいているけど何も吐けない、お腹が張ってきた」というような主訴で、主治医の先生に相談した結果、紹介されて来られました。

身体検査や血液検査、レントゲン検査などで診断後、そのまま手術を行ないました。
術前から不整脈などもあって非常に心配な手術でしたが、手術自体は無事に終了。
胃や脾臓の壊死なども見られず、捻転した胃を正常に戻して腹壁に固定しました。
朝方まで術後管理をしっかりした後に主治医のところに引き継ぎました。


夜間救急ならではの緊急疾患で、命に関わる危険な病気なので注意が必要です。
大型犬が食後に吐こうとするが吐けない場合は本当に要注意で、グッタリしてからの
来院では手遅れになってしまいます。

様子を見ずにすぐに動物病院にご連絡ください。



投稿者 西京極どうぶつ病院