症例のご紹介

2013年5月25日 土曜日

帝王切開にて無事出産!

昨日の夕方、緊急帝王切開を行ないました。
朝から陣痛が始まっていたらしく、1匹目の子は詰まって亡くなってしまいました。
エコー検査にて確認したところ、もう1匹の子犬は胎仔心拍は低下して弱っているもののまだお腹の中で生きていました。
すぐに帝王切開を選択。

無事に出産できました!


新しい命の誕生のお手伝いができて、
獣医師冥利に尽きる瞬間です!

自然分娩がうまくできるのが一番だとは思いますが、今回のような難産にもうまく対応できるようこれからも努力したいと思います。

投稿者 西京極どうぶつ病院 | 記事URL

2013年5月24日 金曜日

最近のレーザー症例

最近、皮膚腫瘍の局所麻酔下でのレーザー処置が増えてきています。
無症状の場合はあまり積極的に勧めていないのですが、動物自体が気にしてなめていたり、ぶつけたりして出血したりジクジクしたりしている場合には処置が必要になってきます。
また、手術不適応(進行した癌や全身状態が悪くて手術できない病態)のケースでも局所の緩和治療として行なう事が多い状況です。

使用しているのは飛鳥メディカルの反導体レーザー治療器

 

 
皮膚腫瘍を局所切除して病理検査に出す事も可能ですし、
蒸散してなくしてしまう事もできます。

色々な使い方のできる非常に有効な治療アイテムです!!!

処置後少しの間は気にして舐めたり掻いたりする事もありますが、多くの場合は数日程度で落ち着きます。
すべてのケースに適応とは言えませんが、治療手段のひとつとして今後も使っていきたいと思います。


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2013年5月13日 月曜日

猫の子宮蓄膿症

先日、猫の子宮蓄膿症の手術を行ないました。
数日前からの元気・食欲の低下が主訴で、今回のケースは閉鎖型という陰部から排膿のないケースだったため、飼主様の発見が遅れてしまっていました。
腹部触診で拡張した子宮らしき組織を触知し、レントゲン・エコー検査で診断を確定、血液検査上で手術リスクを十分評価した上で手術を実施しました。
手術は問題なく終了し、術後経過は良好でした。






今回のケースでひとつ問題になったのは、この猫ちゃんのおうちが多頭飼育だったため、この猫がこれまでに避妊手術している子かどうか、当初わからなかったということです。避妊手術済みの子の下腹部に腫瘤が触知されたとなると腹腔内腫瘍も考えないといけなくなるため、状況が全く異なりますからね。。

若いうちの不妊手術が大事だというのはこれまで同様大切な事ですが、各個体の健康管理の重要性を強く認識するケースでした。

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2013年5月10日 金曜日

口腔内扁平上皮癌の猫

先日、口腔内 扁平上皮癌の猫が来院しました。
扁平上皮癌は猫の口腔内では最も多い悪性腫瘍で、強い浸潤性を示すため根治手術は難しいとされています。
今回のケースも、口角部の非常に広範囲に渡って浸潤している状況だったため、診断のためのバイオプシーとともに反導体レーザーにて可能な限り切除、蒸散を行ないました。

処置前:右口角部に自壊した腫瘤がみられる


処置後:可能な限り深部まで切除、蒸散。


この子はもともと慢性口内炎もあったため、痛みや流涎の原因がそちらのせいと思っており、診断が比較的難しい状況でした(過去に慢性口内炎の治療として全臼歯抜歯も行なっているため、上顎下顎の臼歯がありませんが、今回の病態とは関係ありません)。
今回の治療で治ったわけではありませんが、少しでも長い間痛みが治まったり、食欲が出てくれればと思います。

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2013年5月 6日 月曜日

抜歯とスケーリングで対応しましたが...。

先日行なった歯科処置の画像をアップします。
かなり重度な歯石等の付着があり、かなりの口臭がありました。
抜歯やスケーリング、レーザーによる歯周ポケットの処置を行ないましたが、十分キレイになったと評価して良いのか微妙な状況でした。。。何とか残した歯の歯周病については今後も注意が必要です。
★麻酔や処置自体は問題なく終わり、ワンちゃんも元気に帰っていきました。
できれば、ここまでひどくなる前に対応して、年をとっても美味しくご飯を食べられる状況を維持してあげたいものです!
歯周病の予防には歯みがきが大事です!!!

詳しい方法などについてはスタッフまでお問い合わせ下さい。

処置前

処置後

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