症例のご紹介

2015年8月25日 火曜日

巨大な脾臓腫瘍と巨大な乳腺腫瘍。

先日から、巨大な脾臓腫瘍や巨大な乳腺腫瘍の手術が続きました。

脾臓腫瘍は腹腔内の大部分を占拠するほど巨大で、貧血や出血傾向もあったのでかなりハイリスクな手術となってしまいましたが、何とか無事に手術も終わり、術後経過も順調です。
年齢や病態から、手術するべきかどうか本当に迷うような状況だったのですが、ご家族とよく話し合った上で手術にふみきりました!
病理組織検査結果は良性でしたが、手術しなければ早々に亡くなっていたと思われる状況でした。。。
 


乳腺腫瘍は両側に多発性にできており、大きなモノは5cm以上もあったので1回の手術で全摘出すると皮膚がよらなくなるかと心配しましたが、色々なテクニックを駆使して何とか無事に縫合できました。
乳腺組織摘出前に避妊手術をしているので、摘出した乳腺の中央部に切れ目ができています。
病理組織検査では、悪性部分と良性部分の両方がありました。
 

リスクの高い手術でも、挑戦しなければよい結果は得られません。
手術が可能かどうかは悩ましい事も多く、患者様のご家族と十分に話し合った上で決める事にしています。
今後も早期発見早期治療を目指すのは当然ですが、どんな条件でも簡単にあきらめずに頑張っていきたいと思います!





投稿者 西京極どうぶつ病院