症例のご紹介

2013年8月22日 木曜日

耳道内腫瘤(炎症性ポリープ)

先日、手術を行った耳道内腫瘤の治療ケースを報告します。
左右の耳道内側に耳栓をするような形で腫瘤ができていました。
かなり奥の方から発生していたため、局所麻酔と全身麻酔を併用して、引っ張り出しながら半導体レーザーで摘出しました。出血もほとんどなく、比較的容易に摘出できました。




病理検査結果は 炎症性ポリープ で、慢性外耳炎の結果、耳道粘膜が肥厚してできてしまったと考えられます。同じような病態で耳道腺癌という悪性腫瘍が発生している事もあるため、今回は悪いものでなくてよかったと思います。
慢性外耳炎をしっかり治療しておかないとこのような病態が起こる事もあるので、外耳炎でお耳を痒がっているワンちゃんたちではくれぐれも注意してもらいたいと思います!!!

投稿者 西京極どうぶつ病院 | 記事URL

2013年8月10日 土曜日

帝王切開にて無事出産!

先日、新たな命の誕生の手助けをする機会がありました!
早朝に破水し、その後陣痛が周期的にでているけどうまく出産できない子が午前中に来院。
これまでに妊娠診断や経過観察などで来院されていた時に出産に際しての注意事項や観察点などをお話ししていたので、早めに連絡をいただいて対応をする事ができました。
来院時のエコー検査で胎仔心拍が落ちてきていた事、陣痛が続いているにもかかわらず出産する気配がない事、小型犬の初産、陣痛促進剤のリスクなども十分お話しした上で帝王切開に踏み切りました。
手術は比較的順調に進み、3匹の仔犬さんはすぐに蘇生して元気に産声をあげてくれました!!!母犬の麻酔覚醒も順調で、すぐに授乳を始めました。


幸せそうな寝顔の仔犬たちを見ると心が癒されます。



帝王切開は緊急で入る事がほとんどなのでバタバタしたり大変な事も多い手術ですが、生命の誕生に関われる貴重な機会なのでスタッフ一同、いつも以上に気合いが入ります!
今回も術者、助手、麻酔担当(兼、蘇生係)、外回り担当(兼、蘇生係)のチームワークでスムーズな対応ができました。


ちなみに、仔犬を見ても何の犬種かわかりにくいですよね(笑)
今回はポメラニアンでした!この色の違いが今後どうなっていくか楽しみです。

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