症例のご紹介

2014年4月 5日 土曜日

脾臓腫瘤で手術した2例の小型犬の報告

最近の手術症例より、2例の脾臓腫瘤のご紹介をします。
いずれも小型犬の脾臓にできた腫瘍で、片方は腫瘍が破裂して腹腔内出血を起こし、失血性ショック(貧血)でグッタリして来院されました。


いずれも外科的に摘出して行なった病理検査の結果、片方は良性で、片方は悪性でした。
肉眼的には良性か悪性かは区別できませんし、レントゲンやエコー検査でも鑑別できません。
摘出した後に病理検査をして初めて診断がつきます。


良性だったら取らなくてもよいという考え方もありますが、良性腫瘍でも増大してしまうと破裂して腹腔内出血を起こす事があるため、定期的にエコー検査で増大しないかを調べていく必要があります。
悪性腫瘍が疑われる場合は、なるべく早期に摘出する事をお勧めしています。増大経過を見ている間に破裂したり、全身転移したら最悪なので、早期診断・早期治療が原則になると思っています。

血管肉腫や肥満細胞腫、リンパ腫、組織球肉腫のような悪性腫瘍だった場合、術後の抗がん剤治療を検討する必要もあります。





投稿者 西京極どうぶつ病院