症例のご紹介

2013年10月 4日 金曜日

猫の乳腺腫瘍

先日、猫の乳腺腫瘍の摘出手術を行いました。
まだかなり小さいしこりの状況で発見されたため、何とか取りきれていて欲しいと思いますが、猫の乳腺腫瘍は乳腺癌が圧倒的に多いため注意が必要です!
手術では、所属リンパ節である鼠径リンパ節も同時に廓清し、リンパ節転移の有無も病理組織検査でしっかり確認してもらいます。反対側の乳腺組織は以前摘出しているのでもうすでにありません。





先週末に参加したJBVP年次大会の時の講演において、犬の乳腺腫瘍の摘出時に同時に避妊手術を行うべきかどうかという事についてのレクチャーがありました。最新の文献では、避妊手術をした方が乳腺腫瘍の再発率は低かったという結論になっているとの事で、予後の悪い乳腺腫瘍でなければ避妊手術を同時に行う意義があるだろうとの話でした。
また、乳腺腫瘍の手術時に避妊手術を行わなかったケースで術後に子宮蓄膿症などの病気になる確率は10%弱という事でした。この数字を高いととるか低いととるかは考え方かもしれませんが、避妊手術(卵巣子宮全摘出術)がそれ程難しい手術でない事を考えると同時にする意義は十分あると思えました。

子供を作る予定のない犬・猫・ウサギさん達は不妊手術をするのが一番だと考えますが、もし手術していない場合でも、卵巣子宮疾患や乳腺腫瘍などになった場合は早急な不妊手術が大事なのではないかと思います。

投稿者 西京極どうぶつ病院