症例のご紹介

2013年3月17日 日曜日

脾臓腫瘍と歯肉腫瘍と子宮蓄膿症と。。。

最近の手術からまた少しアップします。

より安全で手早い外科手術には術者の技術が必要なのは当然の事ですが、それ以外の大事な要素として手術機器というアイテムも必要だと思います。糸で結紮したり、ハサミで切るよりも出血が少なく安全に処置する事ができるためです。

脾臓腫瘍の手術にはサージレックスという血管シーリングシステム、
歯肉腫瘍には反導体レーザーが活躍して短時間での摘出が可能になりました。



また、子宮蓄膿症は避妊手術をされていない中高齢の雌犬で非常に多い病気で、プロジェステロンという黄体ホルモンが過剰に分泌されて起こっている事が多いとされています。
子宮蓄膿症の手術にも、血管シーリングシステムは非常に有効で、手術時間の短縮だけでなく、腹腔内に残る結紮糸(吸収糸)などの異物を少しでも少なくすることが可能になります。


医療同様、獣医療も日々進歩しているので、より安全でより確実な手術ができるようこれからも精進していきたいと思います。

投稿者 西京極どうぶつ病院